多田実プロフィール◆研究業績
− 著 書−
(1)社会科学系学生のための情報科学入門平成6年4月
現代数学社; ISBN: 4768702139
共著者:多田実,広岡博之,山地範明
担当部分:第7章4節「経営科学」,第8章「最近話題と今後の展開」など総頁数196頁のうち約3分の1(約60頁)を担当。これまでの情報科学の入門書といえば,かつて理工系学生を対象としたものを平易に書き直したものが圧倒的に多く,本当に文系(とりわけ社会科学系)の学生の二一ズに合っているものは少ないように思われる。そこで,本書では,社会科学の問題に対処するための「ツール」としてコンピュータを利用することに主眼をおき情報科学を解説した入門書である。
(2)現代OR入門平成7年3月
現代数学社; ISBN: 4768702228
編者:西田俊夫,田畑吉雄
共著者:石井博昭,茨木俊秀ら13人
担当部分:第16,17章「ネットワーク計画法I,II」(19頁)を担当。同社の雑誌「Basic数学」に連載されていた「楽しく学べるOR教室」を単行本化したものである。本書では,オペレーションズリサーチの古典的な理論から最新の話題までを,22章に分けて解説している。
(3)経営情報処理概論平成8年4月
同文舘出版; ISBN: 4495360531
共著者:小池俊隆,寺島和夫,野間圭介ら8名
担当部分:第I章「コンピュータとは」(25頁),第IV章3「プログラム言語」(5頁)を担当。龍谷大学,桃山学院大学の両経営学部において必修科目として開講されている,本書と同名の講義で使うテキストを作るために両大学から4名ずつ,計8名が分担執筆を行った。本書では,経営学部学生にとって必要な情報処理に関する内容か系統的に記されており,第二種情報処理技術者共通力リキュラムも考慮されている。
(4)ウィンドゥルドンへの道平成8年7月
学術図書出版社; ISBN: 4873613582
共著者:多田実,須羽新二,原田章
担当部分:第1章「用具と基本フォーム」,第4章「表計算ソフトを使おう」,第5章「プレゼンテーションを楽しもう」など,総頁数217頁のうち約3分の1(約70頁)を担当。本書は,ここ数年急速に普及した感のあるWindows95を用いて,コンピュータを研究やビジネスにパソコンを「ツール」として活用するために必要な基礎能力(いわゆる「情報リテラシー」)を養うことを目的としている。また,単なるアプリケーションの操作方法を示すだけではなく,今日の情報に関わる様々な話題についても平易な解説を行った。
(5)現代日本企業の情報と会計平成8年11月
文眞堂; ISBN: 4830942428
共著者:安部,小池,川端,大西,寺島,加藤,野間,多田,山下ら15名
担当部分:本書は龍谷大学経営学部創設30周年記念事業の1つとして出版され,会計と情報の2つのパートから構成されている。第I部情報パートは章1〜9章まで9つの章から成り立っているが,第8章「経営における最適化手法」を担当し,オペレーションズリサーチの手法がいかにして経営に応用できるかについて網羅的に解説した。
(6)社会科学系学生のための情報科学入門(改訂版)平成9年6月
現代数学社
共著者:多田実,広岡博之,山地範明
担当部分:上記(1)の改訂版。主な改定内容は,次のとおり。
- ソフトウェア,ハードウェアとも,今日的な内容に変更・追加
- MS-DOSと大型汎用機については,必要最低限に簡略化
- インターネットに関する話題を大幅に強化
平成11年6月
日刊工業新聞社; ISBN: 4526043559
日本生産管理学会【編】
担当部分:生産管理に係る事項を網羅的に取り上げたハンドブックにおいて,数理計画に関する部分の「組合せ最適化」の章を解説した。
(8)ファジィOR 経営科学のニューフロンティア朝倉書店; ISBN: 4254275145
平成13年4月
編者:石井博昭, 坂和正敏, 岩本誠一
担当部分:第3章「ファジィ組合せ最適化」の第3節「ファジィネットワークモデル」において,最大流問題,輸送問題,シェアリング問題,最短経路問題,割当問題のファジィ化を解説。従来の古典的モデルではできなかった,意思決定者の主観を考慮した柔軟で実用的な定式化が可能になる。
(9) Excelで学ぶ経営科学オーム社; ISBN: 4274065243
平成15年8月
共著者:多田実, 平川理絵子, 大西正和, 長坂悦敬
担当部分:第1章「組織経営と経営科学」,第3章3節「多変量解析による需要予測」,第4章「経営管理情報の分析」,第5章1節「PERTによる日程計画」,第5章2節「待ち合わせ理論」を解説。社会科学系の学生を対象としているため、難解な数式はできるだけ避けてあり、第1章以外のすべてにおいてExcelシート上で具体的な例題を解く。
− 学術論文−
(1)A Generalization of one machine mean flow time minimization problem昭和61年3月
大阪大学工学報告(Vol.36,No.l819)
共著者:M.Tada,H.Ishii,T.Nishida
担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能く以下の共著についても同様>。
スケジューリング問題の一機械平均滞留時間最小化間題において,機械スピードが仕事ごとに可変であると仮定する一般化を試みた。この間題の目的は,平均滞留時間と仕事ごとの機械スピードに付随するコストの合計を最小にするような最適スケジュールと最適スピードを決めることであり,この問題を解く多項式時間アルゴリズムを与える。
昭和62年2月
電子情報通信学会(Vol.J70‐A,No.2)
共著者:多田 実,西田俊夫,石井博昭,益田照雄
原材料などを需要地に公平に分けるためのネットワーク・フロー問題のことをシェアリング問題と呼ぶが,実際,品物などを供給地から需要地に運ぶ場合,その個数は整数で,また,その個数があるブロック単位(例えば,ダース単位)で運ばれることがある。よって,これらをシェアリング問題の一般化として定式化しその多項式時間アルゴリズムを与える。
(3)Fuzzy sharing problem平成元年
Fuzzy Sets and Systems(Vol.33)
共著者:M.Tada,H.lshii,T.Nishida,T.Masuda
通常のシェアリング問題では,各需要地における相対的な重要度などから重みを決め,限られた資源を需要地へ公平に分けることを考えるが,本稿ではこの重みをファジィ化した。すなわち,各需要点での到着量に対する満足度を示す帰属度関数を導入することによって,需要点側の複雑な要求を定式化することができる。
(4)A generalized version of one machine maximum lateness problem平成元年9月
日本オベレーションズ・リサーチ学会誌(Vol.32,No.3)
共著者:M.Tada,H.Ishii,T.Nishida
最大納期ずれを最小化する一機械スケジューリング間題において,仕事ごとに可変である機械スピードを考慮した。またそのスピードを上げれば上げるほどコス卜がかかると仮定している。よって,本稿の目的は,最大納期ずれと仕事ごとに変わる機械スビードに関するコストの総和を最小にするスケジュールとその最適スピードを決めることで,その定式化と効率的解法を与える。
(5)ファジィ輸送問題平成2年2月
日本ファジィ学会誌(Vol.2,No.3)
共著者:石井博昭,多田実,西田俊夫
古典的ネットワーク・フロー問題のlつである輸送問題の一般化を行った。すなわち従来の問題では,需要量や供給量をある固定した正の数としていたが,現実の複雑な需要・供給,両側の要求を満たすために,それぞれ流入・流出量に対する満足度を示す帰属度関数を導入し,これらをファジィ化する。この問題の目的は,すべての満足度値ができるだけ同じ値を持つフローを決めることである。
(6)Fuzzy transporation problem with integral flow平成2年
Mathematica Japonica(35.No.2)
共著者:M.Tada,H.Ishii,T.Nishida
本稿の目的は,前記の“ファジィ輸送問題”と同じであるが,ここでは,さらに前の問題に,流量が整数値であるという制約条件を付け加え,問題を定式化後,これを効率的に解くアルゴリズムを与える。
(7)Bi-criteria scheduling problem on uniform processors平成2年
Mathematica Japonica(35,No.3)
著者:H.lshii.M.Tada.T.Nishida
通常のスケジューリング問題の目的関数は1つであるが,本稿では,一様機械でのスケジュールにおいて,最大完了時間と最大納期ずれを同時に最小にする,すなわち,2つの目的関数をもつスケジューリング問題を考える。また,これを解くために,非劣スケジュール・ベクトルが定義され,この非劣解の概念を用いることによって,効率的アルゴリズムが与えられる。
(8)Two scheduling problems with fuzzy duedates平成4年
FUZZY Sets and Systems(Vol.46)
共著者:H.lshii,M.Tada,T.Masuda
本論文では,1機械ではなく,複数の機械でのスケジューリング問題にファジィ納期を導入する第一歩として,等価機械ファジィ納期最小化問題と2機械オープンショップファジィ納期最小化問題について考察している。
(9)英文および日本文の読解と処理単位平成4年
龍谷大学社会科学研究年報(第22号)
共著者:門田修平,多田実
英文および日本文における処理・認識単位は,いかなる構成素から成り立つのかについて検討すべく,いくつかの仮説を設定した後,自作した実験用ソフトウェアを使って,様々な視点からの比較検討を行った。
(10)0ne machine scheduling problem with fuzzy processing times平成5年
The Journal of Business Studies Ryukoku University(Vol.33,No.3)
単 著
通常のスケジューリング問題における処理時間は一定であるが,現実には様々な要因により処理時間が変化することが考えられる。このような状況を考慮するため,処理時間をファジィ数とし,三角型メンバシップ関数で表すことによって,現実的な定式化が可能になる。本稿では,その定式化の後,この問題を解くために必要な,性質,定理などを明らかにした。
(11)CAIシステムにおけるファジィ理論の応用〜英文読解のための知的CAI設計にむけて平成4年
龍谷大学社会科学研究年報(第24号)
共著者:多田実,門田修平
上記論文「英文および日本文の読解と処理単位」から得られた結果を踏まえて,実際に英文読解のための知的CAIを設計するとき必要になってくる手法(具体的にはファジィ推論など)の適用法について議論し,学習者の能力に応じて指導法を適宜変更するような知的なCAIを実現させるためのアルゴリズムの概略を示した。
(12)満足度を考慮した2つの割当問題平成6年
電気情報学会「電気・情報・システム」部門誌(Vol.114‐C.No.4)
共著者:多田実,石井博昭
ある人にある仕事を割り当てたときの効用の値が定められているとき,効用の合計値が,最大になるような割り当てを考える問題のことを割当問題という。しかし,一般的にこの効用値を厳密に1つの値に固定することは難しいので,これをファジィ化することにより,柔軟なモデリングが可能になる。本稿では,2種類のファジィ化を考え,それぞれ効率的に解くアルゴリズムを与える。
(13)Studies on Fuzzy combinatorial optimization平成6年11月
京都大学大学院「論文博士(工学)」学位論文
上記の発表論文のうち,ファジィ組合せ最適化,すなわち「ファジィスケジューリング」や「ファジィネットワーク」などの論文について,その研究成果をまとめた学位請求論文。
(14)英文読解のための知的CAI設計におけるファジィ理論の適用平成6年11月
語法研究と正誤研究(山口書店)(No.16)
共著者:多田実,門田修平
「マルチメディアと英語教育」という特集において,英語教育システムとしての知的CAI(lntelligent Tutoring System)を設計するためにファジィ理論(ファジィ推論)が適用できることを解説。
(15)Single machine scheduling problem with fuzzy precedence relations平成7年
European Journal of 0perational Research(Vol.87)
共著者:H.Ishii,M.Tada
スケジューリングにおいて,処理すべき仕事間に先行関係が与えられることかあるが,この制約を必ず守らなければならないものや,守ることが望ましいなどのような,柔軟な先行関係を考えるため,ファジィ理論の考え方が適用される。本稿では,このようなファジィ先行関係を1機械スケジューリングで考慮するための定式化を示し,それを効率的に解くアルゴリズムを与える。
(16)マルチメディアを考慮した知的英文読解システム平成8年3月
龍谷大学社会科学研究年報(第26号)
共著者:多田実,門田修平
本稿では,「外国語教育とマルチメディア」という視点から,これまでのマルチメディア関連の研究報告例について議論した後,上記(11)の論文で提案した知的CAIに,学習者が求める理想の英文提示方法をシステムと対話的に設定できるよう,「ファジィ対話型システム」に改良することにより,インタラクティブ性を考慮したマルチメディア時代にふさわしいCAIが構築できることを示した。
(17)An integer fuzzy transportation problem平成8年
Computers & Mathematics with Applications(Vol. 31, No. 9)
共著者:M.Tada,H.lshii
上記(6)の論文”Fuzzy transportation problem with integral flow”とは異なる「ファジィ整数輸送問題」について議論する。すなわち,供給量と需要量がすべて整数値で,各輸送路における搬送量も整数とする制約は上記(6)と同じであるが,予め与えられる「予算制約値」を総輸送費が越えてはならないという制約を付け加えることによって,より現実的な定式化が実現される.
(18)2目的ファジィ割当問題平成10年
日本ファジィ学会 Vol.10, No.5
共著者:多田実,石井博昭
各仕事の重要度をメンバシップ関数によって特徴づけ, 厳密な1つの値として決められない効用値をファジィ数として表した後, これらの間で一致指標と呼ばれる計算によって, 通常の(ファジィではない)割当問題に帰着して解けることを示す。さらには, この考え方を発展させ, 労働者側が予め提示する, 各仕事に対する満足度(やりがい)を示す式を目的関数の1つとして追加し, (1)効用の合計値の最大化, (2)満足度の狭小値の最大化という2目的問題として定式化し, この問題を解くために, 非劣解の概念を考慮した対話型アルゴリズムを提案する。
(19)知的情報システムへの遺伝的アルゴリズムの適用平成10年3月
龍谷大学社会科学研究年報(第28号)
単 著
これまで考案してきた知的情報システム(知的英文読解システム;上記論文(11),(14),(16)など)をコンピュータ・ソフトウェアとして具現化するためには,各種パラメータの設定などが必要であるが,これを通常のアプローチで行えば,莫大な時間とコストが必要になる。そこで,本稿では, 遺伝的アルゴリズムを適用することによる,各種の設定法を考察・提案した。
(20)Approximation Algorithms for Scheduling Problems平成12年3月
IEICE Trans. Inf. & Syst.(Vol.E83-D No.3)
H.Ishii and M.Tada
IEICE TRANSACTIONS on Information and Systemsの特集号「アルゴリズム工学(Algorithm Engineering)」において,スケジューリング問題の近似アルゴリズム(古典的な分枝限定法をはじめ,Simulated AnnealingやTabu Searchなどに代表されるメタヒューリスティクと称されるアルゴリズムをも解説したサーベイ論文。
− その他 − 国際学会発表,proceedingsなど
(1)Sharing problem with bi-criteria昭和62年
Proceedings of ICOTA (International Conference on Optimization Techniques and Applications), Singapore
共著者:H.Ishii,M.Tada
(2)Weighted Fuzzy Due Date Scheduling Problem
平成2年
Proceedings of APORS (Asian-Pacific Operational Research Societies)
共著者:H.Ishii,M.Tada
(3)ファジィ組合せ最適化問題の現状
平成4年
第4回RAMPシンポジウム論文集
単 著
(4)Assignment Problem with fuzzy efficiencies
平成6年
Proceedings of APORS'94 (Asian-Pacific Operational Research Societies)
共著者:H.Ishii,M.Tada
(5)ファジィ先行関係とファジィ処理時間を考慮した1機械スケジューリング問題
平成6年
生産スケジューリングシンポジウム'94
共著者:H.Ishii,M.Tada
(6)インターネット導入の現状と今後の展開
平成10年
私立大学情報教育教会 (平成10年度情報教育問題フォーラム資料)
単 著